採用情報 お問合せ

お知らせ

竹中工務店とRICOSがAI-CAEアルゴリズムを活用した風環境シミュレーションの高速化に向けた検討を開始

AIとシミュレーション技術で製品設計の効率化と高付加価値化を実現する株式会社RICOS(本社: 東京都千代田区、代表取締役 井原遊、以下 RICOS)と株式会社竹中工務店(取締役社長 佐々木正人、以下 竹中工務店)は、AI-CAEアルゴリズムを活用した建築設計における風環境シミュレーション計算の高速化を目指す検討を開始しました。
従来より建築分野では一品一様の設計が求められるため、シミュレーションの高速化のみならず、様々な建築形状に対して解析可能であること(汎用性)が非常に重要となります。そのような背景から、竹中工務店は形状や条件の変更に強いRICOSのAI-CAEアルゴリズムに注目し、一定の精度を保ちながら計算時間の大幅な短縮を狙います。今後両者は、AI-CAEアルゴリズムのメリットが最大限発揮される活用シーンを想定した検討を進めていきます。

■RICOS独自のアルゴリズム「IsoGCN」について
RICOS LightningにはRICOSが開発したAIアルゴリズム「IsoGCN」が搭載されており、シミュレーション結果を高速かつ高精度に予測できます。シミュレーションデータへの適用に特化した「IsoGCN」は、下記の4つの特長を備えています。

① 高速化:従来のシミュレーションに比べて計算量が削減できるため、シミュレーションの抜本的な高速化が可能になります。
② 3Dデータの把握:3次元形状を詳細に把握できるため、製品設計の現場で用いられる複雑な形状の予測に適しています。
③ 形状に関する“外挿”の可能性:アルゴリズムに流体解析、熱解析、構造解析などの手法を組み込んでいるため、従来のシミュレーション同様まったく新しい製品形状に対しても信頼性の高い結果が得られます。
④ 容易な操作:従来、CAEシミュレーションに必須であった厳密なメッシング作業が不要となります。結果、シミュレーションに携わる方の早期の立ち上がりや、設計者・デザイナー等、シミュレーション専門の方以外の使用が可能となります。

これにより、数日かかっていたシミュレーションの計算時間を十分な精度を保ったまま数分にまで短縮した実績もあります。また瞬時に計算結果を確認できることで、リアルタイムでの製品設計の実現に近付きます。これまでの適用実績には、自動車の空力特性解析、電子部品の熱解析、ガスの熱流体解析などがあります。

RICOSは、弊社の製品を通して、あらゆるものづくりの現場で効果的に科学計算が活用され、将来的には最適な性能を瞬時にデザインできる世界の実現を目指します。

■会社情報
株式会社RICOS
所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番2号
代表:代表取締役 井原 遊
会社HP:https://www.ricos.co.jp/
採用ページ:https://www.ricos.co.jp/recruit/